2022年03月30日 (水) | 編集 |
「甘いもの」が大好きな人は多いですよね。

今はスイーツなどの甘いものをよく食べる男性も増えてきて、「スイーツ男子」なんていう言葉まであったりもしますよね。
疲れたときに甘いものを食べると体がシャキッとして元気になる、という意見もよく聞きますが、一方で甘いものを食べると体がだるくなる、という人も多くいます。
これってどういうことなんでしょうか。
●糖分のとり過ぎで低血糖になる
甘いものは糖分がたっぷりと含まれています。
糖分をとりすぎると当然「高血糖」になるというイメージがあると思います。
確かに糖分を取りすぎれば血糖値がガツンと上がります。
でも糖分を取りすぎて食後しばらくすると、今度は反対に「低血糖」を招いてしまうこともあるんです。
血糖値が上がりすぎた後に、血糖値が下がりすぎてしまう。
血糖値の「標準値」よりも下がりすぎてしまう。
これは、人間の体の「血糖値を調整する仕組み上」、糖分を取りすぎてしまうとそうなるようになっているんです。
まず、糖質(糖分)を含む食べ物を食べると、胃腸で消化されて、糖質の最小単位である「ブドウ糖」まで分解されて腸壁から吸収されます。
このブドウ糖が血液に入り込み、血糖値がガツンと上がります。
糖質を多くとればとるほど、そして糖質の吸収が早いほど、血糖値も急激に上昇します。
血糖値の急激な変化は体にとって良くない状態なので、すぐさま「膵臓」からインスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げます。
インスリンが各細胞にブドウ糖を受け渡す役割をしており、それによって血糖値が下がるんです。
しかし、糖質をとりすぎるなどして血糖値が急激に上がってしまうと、それをすべて確実に処理しようとするのでしょうか、インスリンも大量に分泌されます。
必要以上にインスリンが分泌されてしまいます。
すると、余分に分泌されたインスリンによって今度は血糖値が下がりすぎてしまう。
これが「低血糖」状態。
というわけで、糖分の取りすぎで低血糖になってしまうんですね。
低血糖になるということは「血液中のブドウ糖が少なくなる(足りなくなる)」ということで、各細胞でエネルギーもあまり作られなくなってしまいます。
要するに、低血糖になると「エネルギー不足」になってしまう。
私たちはエネルギーがあるからこそ体を動かしたり頭でものを考えたりできるわけで、そのエネルギーが足りなくなれば、体が重たくなったりだるくなったり、また頭の働きが鈍ってきたり異常な眠気が出てきたりもするするでしょう。
「糖分をとって元気になる」というのは、最初の血糖値が上がっているときの一時的なものだけです。
その後、血糖値が下がると、結局だるくなってしまいます。
●ビタミンB群が不足する
もうひとつ、ビタミンB群の枯渇、というものあると思います。
ビタミンB群は細胞内でブドウ糖をエネルギーに変えるために欠かせないビタミンです。
いくら糖質をとってもビタミンB群が無ければエネルギーは作られません。
でも、甘いものは体内に備蓄されているビタミンB群を無駄に消費してしまいます。
ビタミンB群は、糖質を分解するのにも使われるんです。
一緒にビタミンB群をとっていればまだいいですが、だいたいお菓子等の甘いものは糖質だけでビタミンB群はほとんど含まれていません。
だから、足りない分を体内の備蓄分から貰う。
そしてビタミンB群が足りなくなる。
ビタミンB群が枯渇すると、やはりエネルギーが作られなくなりますから、元気がなくなって、だるくなってきます。
●「甘いもの」というより「精製炭水化物全般」にいえること
あと最後にいえるのは、「甘いもの」だけではなくて「精製炭水化物全般」にこれが当てはまります。
主食として食べている「白米」や「小麦粉」などの精製炭水化物がそうです。
これらも糖分がたっぷり含まれていますし、ビタミンB群はほとんどありません。
味覚的に「甘いもの」だけが糖分の多い食べ物なのではなく、白米や小麦粉、砂糖、とうもろこし、じゃがいもなどが主原料として使われているお菓子やカップ麺、菓子パン、その他ジャンクフードなどは全般的に糖分たっぷりです。
これらの食べ過ぎは「低血糖」になってしまう可能性大です。
食べすぎないことが大事です。
多くの人が、実は「無自覚」にこういった精製炭水化物を日々取りすぎているでのはないかと思います。
おやつの時間などに「糖分」や「甘いもの」が欲しくなるときがあるかと思いますが、そういうときのおやつにはなるべく低血糖になるリスクを下げるためにも、チーズやナッツ系、ゆで卵、スルメなどの低糖質なものを適度に食べるようにしたほうがいいでしょう。
私もおやつ・間食を食べる時は、大体そういったものを食べます。
血糖値を乱高下させて「低血糖」を引き起こさないため。
私自身、体質的に低血糖になりやすいですから、その辺は結構気をつけています。
おやつの質を変えた最初のうちは、糖分や炭水化物を欲する衝動にかられるかもしれませんが、ある程度の期間が経つと大抵はその欲求も治まってくると思います。
結局のところ、「甘いもの」をとると「体がだるくなる」というのは、「血糖値を急激に上げすぎてしまう糖質を取りすぎること」が体にとってあまり良くないということの表れなのでしょうね。
そういう体が発している「サイン」をしっかりと受け取って、日々の食生活を少しずつでも見直していくことが、「だるい・疲れやすい体質」を根本的に改善していくために必要なことなのだと思います。
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今はスイーツなどの甘いものをよく食べる男性も増えてきて、「スイーツ男子」なんていう言葉まであったりもしますよね。
疲れたときに甘いものを食べると体がシャキッとして元気になる、という意見もよく聞きますが、一方で甘いものを食べると体がだるくなる、という人も多くいます。
これってどういうことなんでしょうか。
●糖分のとり過ぎで低血糖になる
甘いものは糖分がたっぷりと含まれています。
糖分をとりすぎると当然「高血糖」になるというイメージがあると思います。
確かに糖分を取りすぎれば血糖値がガツンと上がります。
でも糖分を取りすぎて食後しばらくすると、今度は反対に「低血糖」を招いてしまうこともあるんです。
血糖値が上がりすぎた後に、血糖値が下がりすぎてしまう。
血糖値の「標準値」よりも下がりすぎてしまう。
これは、人間の体の「血糖値を調整する仕組み上」、糖分を取りすぎてしまうとそうなるようになっているんです。
まず、糖質(糖分)を含む食べ物を食べると、胃腸で消化されて、糖質の最小単位である「ブドウ糖」まで分解されて腸壁から吸収されます。
このブドウ糖が血液に入り込み、血糖値がガツンと上がります。
糖質を多くとればとるほど、そして糖質の吸収が早いほど、血糖値も急激に上昇します。
血糖値の急激な変化は体にとって良くない状態なので、すぐさま「膵臓」からインスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げます。
インスリンが各細胞にブドウ糖を受け渡す役割をしており、それによって血糖値が下がるんです。
しかし、糖質をとりすぎるなどして血糖値が急激に上がってしまうと、それをすべて確実に処理しようとするのでしょうか、インスリンも大量に分泌されます。
必要以上にインスリンが分泌されてしまいます。
すると、余分に分泌されたインスリンによって今度は血糖値が下がりすぎてしまう。
これが「低血糖」状態。
というわけで、糖分の取りすぎで低血糖になってしまうんですね。
低血糖になるということは「血液中のブドウ糖が少なくなる(足りなくなる)」ということで、各細胞でエネルギーもあまり作られなくなってしまいます。
要するに、低血糖になると「エネルギー不足」になってしまう。
私たちはエネルギーがあるからこそ体を動かしたり頭でものを考えたりできるわけで、そのエネルギーが足りなくなれば、体が重たくなったりだるくなったり、また頭の働きが鈍ってきたり異常な眠気が出てきたりもするするでしょう。
「糖分をとって元気になる」というのは、最初の血糖値が上がっているときの一時的なものだけです。
その後、血糖値が下がると、結局だるくなってしまいます。
●ビタミンB群が不足する
もうひとつ、ビタミンB群の枯渇、というものあると思います。
ビタミンB群は細胞内でブドウ糖をエネルギーに変えるために欠かせないビタミンです。
いくら糖質をとってもビタミンB群が無ければエネルギーは作られません。
でも、甘いものは体内に備蓄されているビタミンB群を無駄に消費してしまいます。
ビタミンB群は、糖質を分解するのにも使われるんです。
一緒にビタミンB群をとっていればまだいいですが、だいたいお菓子等の甘いものは糖質だけでビタミンB群はほとんど含まれていません。
だから、足りない分を体内の備蓄分から貰う。
そしてビタミンB群が足りなくなる。
ビタミンB群が枯渇すると、やはりエネルギーが作られなくなりますから、元気がなくなって、だるくなってきます。
●「甘いもの」というより「精製炭水化物全般」にいえること
あと最後にいえるのは、「甘いもの」だけではなくて「精製炭水化物全般」にこれが当てはまります。
主食として食べている「白米」や「小麦粉」などの精製炭水化物がそうです。
これらも糖分がたっぷり含まれていますし、ビタミンB群はほとんどありません。
味覚的に「甘いもの」だけが糖分の多い食べ物なのではなく、白米や小麦粉、砂糖、とうもろこし、じゃがいもなどが主原料として使われているお菓子やカップ麺、菓子パン、その他ジャンクフードなどは全般的に糖分たっぷりです。
これらの食べ過ぎは「低血糖」になってしまう可能性大です。
食べすぎないことが大事です。
多くの人が、実は「無自覚」にこういった精製炭水化物を日々取りすぎているでのはないかと思います。
おやつの時間などに「糖分」や「甘いもの」が欲しくなるときがあるかと思いますが、そういうときのおやつにはなるべく低血糖になるリスクを下げるためにも、チーズやナッツ系、ゆで卵、スルメなどの低糖質なものを適度に食べるようにしたほうがいいでしょう。
私もおやつ・間食を食べる時は、大体そういったものを食べます。
血糖値を乱高下させて「低血糖」を引き起こさないため。
私自身、体質的に低血糖になりやすいですから、その辺は結構気をつけています。
おやつの質を変えた最初のうちは、糖分や炭水化物を欲する衝動にかられるかもしれませんが、ある程度の期間が経つと大抵はその欲求も治まってくると思います。
結局のところ、「甘いもの」をとると「体がだるくなる」というのは、「血糖値を急激に上げすぎてしまう糖質を取りすぎること」が体にとってあまり良くないということの表れなのでしょうね。
そういう体が発している「サイン」をしっかりと受け取って、日々の食生活を少しずつでも見直していくことが、「だるい・疲れやすい体質」を根本的に改善していくために必要なことなのだと思います。
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