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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
血糖値の上昇に運動がいいわけ
2012年01月26日 (木) | 編集 |
糖尿病治療を根本的に治していくにはやはり普段の食事から改善していく食事療法や運動療法が必要です。

糖質制限は糖質を極力摂取しないことで、まさに糖尿病症状である「高血糖」な状態を回避するものです。食事で血糖値を高血糖な状態から戻すわけですね。

では、運動をすることで、高血糖からどのように正常な状態に戻っていくんでしょうか。

運動を取り入れることには、まず肥満を解消する目的があります。糖尿病の原因として肥満であることも上げられていますし、脂肪細胞が蓄積されていくことは、インスリンの効き目が悪くなることにもつながります。

脂肪細胞はただ脂肪を溜め込んでいるだけではなく、「アディポサイトカイン」という生理活性物質を放出しています。

脂肪細胞が正常な時は「アディポネクチン」などの善玉物質を出して、動脈硬化を抑制したり、インスリンの感受性を高めたりもします。

反対に糖質をたくさん食べて中性脂肪が蓄積してくると、TNF-αなどの悪玉物質をたくさん放出するようになります。これが「インスリン抵抗性」を引き起こす、ようするにインスリンが聞きにくくなって、高血糖の状態が続いてしまうんです。

こうして肥満が糖尿病を引き寄せるわけですが、運動によっての細胞の変化があることも江部先生の著書で知りました。


グルット4
細胞には糖を取り込むための専用の入り口みたいなものがあります。これは糖にかぎらずそれ以外のさまざな物質に対してもです。

ブドウ糖を取り込むものを「グルコーストランスポーター」といいます。現在まで分かっているのは、グルット1からグルット12までの12種類。

その中のグルット1は常に細胞の表面に出ていて、血糖を優先的に取り込んでいる。脳や赤血球、網膜の細胞はこれを持ってるそうです。

そして筋肉や心臓、脂肪細胞が持っているのがグルット4。これは普段は細胞の中に潜んでいてそのままでは血糖を取り込めません。

食事から糖質を取り込んですい臓からインスリンが出たとき、そして運動をした場合に、このグルット4が細胞の表面に現れてブドウ糖を使えるようになるんです。

なるほど、運動をすることで、高血糖になった状態から、インスリンを使わずとも筋肉などの細胞にブドウ糖を取り込ませることができるわけですね。

こうすると、すい臓への負担も減りますし、高血糖による血管内皮の障害もある程度防ぐことができます。

ただ、運動するといっても、食後すぐは消化作業のために血液も胃腸に集中しています。この時点で運動するとその作業を妨げて消化不良になってしまうので、食後30分ぐらいからの運動がいいのかもしれません。
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