fc2ブログ
炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
基礎代謝量が落ちたことで糖質が体にとって負担になる
2012年02月04日 (土) | 編集 |
先日、荒木裕先生の「薬もインスリンもやめられた! 新しい糖尿病治療」を購入しました。糖質をとらない意味や糖質の害など、いろいろと勉強になる本です。

その中で、現代人の基礎代謝量について書かれていた部分がありました。ああ、なるほどと、だから現代人は余計に「糖質」の害を受けているのだと納得しました。

まず基礎代謝量というのは、私達人間が生きていく上で最低限必要なエネルギー量のことです。

だた横になって寝ているだけでもエネルギーを消費します。心臓は全身に栄養素や酸素を含んだ血液を行き渡らせるために常に動いています。もちろんこれにもエネルギーが必要です。安静にしていてもエネルギーは必要なんです。


Lauren & Poss-41 / johnhope14


この基礎代謝量と、運動時に必要な運動代謝エネルギー量ってどちらが多いでしょう?イメージとしては運動してるときの方がたくさんエネルギーを使いそうです。

でも、実際は基礎代謝量の方が圧倒的に多い。

・7対3ぐらいの割合で基礎代謝量が多い

のだそうです。安静時にも必要どころか、むしろこっちの方にたくさん使われているんですね。

そこで問題なのが、現代人は全体的に基礎代謝量が落ちているということ。

この基礎代謝量の中で一番多くエネルギーを使うのもはなにかといえば「体温調整」。36.7前後の体温を常に一定に保つために、外気の温度に応じて、筋肉をふるわせて体温を上げたり、毛穴や汗腺を塞いだり、体の表面近くの毛細血管を収縮させて熱が外に逃げないようにしたりします。

気温が高くなれば、体温が上がりすぎないように毛細血管を拡張させて熱を逃しやすくしたり、発汗によっても体温を下げたりします。

この体温調整の機能が弱まっていると荒木先生はいっています。

その原因は「エアコン」。暑い夏はクーラーで涼しく、寒い冬は暖房であったか。現代ではごく当たり前の風景ですが、これが人間の体の機能を弱らせているようなんです。


エアコン / sekido


本来人間は、ある程度の外気温の変化には対応できているようになっています。昔の人はそれでやってきたんです。火をおこしたり、川に飛び込んだりすることで一時的にしのいだとしても、基本的には現代のような便利な機器はありませんから、あとは体内に備わっている「自然のエアコン」がガンガンに活動していたんです。

「エアコン」を使えば、そのときは心地よいですが、体温調整の機能は使われなくなるのでどんどん衰えていきます。なんでもそうですが、動かさないものは錆びついて機能しなくなります。

基礎代謝量が落ちれば、当然その分エネルギーは少なくていいわけですから、余った糖質は脂肪細胞に「中性脂肪」としてどんどん蓄えられていきます。

蓄えられると、ただ太っていくだけではなく、インスリンの働きを悪くする物質など、悪玉物質をいろいろと放出するようになります。基本的に糖質は余れば、全部脂肪になるわけです。

現代食のような、お米を主食としてたっぷりとる食事では、よほど運動をしたり、基礎代謝量が高い人でないがきり脂肪を貯めるために食べているようなもの、だともいえます。

元サッカー選手の中田英寿さんはお菓子が大好きで、現役中もよく食べてたといいます。体操の内村航平選手も「ブラックサンダー」というチョコレートが大好きでよく食べてるという話も聞きます。

でも彼らはプロスポーツ選手なので、たくさん糖質をとったとしても、その激しい運動ですぐにエネルギーとして使われていくので、糖が余るということはほとんどないのだと思います。昔の人がたくさんお米を食べていてもその害があまりなかったのも、やはり運動量の違いといえます。

現代の私達一般人は、さすがにそんな運動量をこなすことは無理ですよね。
たとえば、1キログラムの余分な体脂肪があって、これを落としたいと考えたとします。1グラムの脂肪は9キロカロリーですから、1キログラムの脂肪は9000キロカロリーのエネルギーを持っているわけです。これを体内で代謝させて落とそうとしたら、どのくらいの運動が必要になるでしょう。

答えは、ウォーキングでいえば170キロメートル。東京からスタートして名古屋あたりがゴールです。それもかなり早足で、水だけを飲んで歩かなければいけません。これは、まったく現実的な話ではないでしょう。

(「薬もインスリンもやめられた! 新しい糖尿病治療」)より
いまさらエアコン無しの生活は私も無理です。。糖質過多の害を打ち消せないなら、最初からなるべくとらないようにするしかないような気がしますね。
関連記事



スポンサードリンク