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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
リノール酸の摂取量は控えましょう
2012年02月09日 (木) | 編集 |
糖質制限食は、比較的脂肪を多くとる食事になります。そんなに取って大丈夫かなんて思ったりもしますが、そこでは脂肪の質もある程度考える必要があります。

リノール酸を過剰摂取
以前は単純に動物性脂肪が悪くて、植物性脂肪のほうが体にいいと言われたりしていましたね。

特に「リノール酸」は体内に欠かせない必須脂肪酸であり、コレステロールを下げたり、心筋梗塞の予防にもよいとされ、ブームにもなっていたそうです。「リノール酸」を多く含んだ食用油がよく売れたそうです。

しかし、現在はその「リノール酸」の取りすぎが問題にもなってます。たくさん取ると体にいいはずが、逆に心筋梗塞が進むというような危険性も指摘されるようになっています。リノール酸を多く摂取することで、血液中の過剰分がアラキドン酸に変化し、これが多くなると、血液凝固の作用が働くようになるといいます。

先ほども言いましたが、リノール酸は必須脂肪酸。人間の体内では合成することができないため、必ず食物から取り入れる必要があります。

とはいっても、なんでもそうですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」で多すぎると体にとっても害になってします。どうも、日本人は「リノール酸」を摂りすぎる傾向にあるようです。


世界的にも「リノール酸」を多く摂りすぎている日本人 
「コレステロール常識」ウソ・ホント (ブルーバックス) 」によると、日本人が摂取する脂肪全体でリノール酸が占める割合は、

・欧米人・・・約20%
・日本人・・・約25~26%


となっています。

また、母乳に含まれる脂肪酸の中で、リノール酸の占める割合をみると、

・日本人・・・15%
・オーストラリア・スウェーデン・・・8%
・ドイツ・・・10%


とここでもリノール酸の摂取量の多さが目立ちます。欧米人は動物性脂肪の摂取が多く、日本人は植物油を使って料理をすることが多いのが原因であろうとのことです。


食用油から変えていく
リノール酸は必須脂肪酸ではありますが、基本的に、細胞成分のあるものにはすべて含まれているといいます。ということは普段食べているものほとんどに含まれているといっていいですよね。

食用油としてわざわざ摂らなくても無意識に充分摂れているともいえます。ならば、リノール酸の多い食用油を取ると、やはり取りすぎの傾向になりがちです。同じく必須脂肪酸である「α-リノレン酸」とのバランスが大事です。

食用油なら、

・サラダ油
・ナタネ油
・ごま油

などを使っている人が多いかと思います。でもこれらはリノール酸が多いです。

これをα-リノレン酸を比較的多く含む、

・エゴマ油
・シソ油


などに変えた方がいいかもしれません。

α-リノレン酸系の脂肪酸は現代人に特に足りてないといわれるので、同じ系統である「DHA」や「EPA」を多く含む魚をたくさん食べるのもいいでしょう。

α-リノレン酸系の植物性脂肪といえば、亜麻仁油(フラックスオイル)もよく知られていますね。あまりスーパーなどでは見かけないのですが、ネットなどで調べてみるといろいろ見つかります。

脳の60%は脂肪でできているといわれますし、私達人間の基本単位である細胞の膜(細胞膜)も主に脂肪でできています。それらを考えると、日々摂取する脂肪の質にこだわることはかなり重要なことだと思います。
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