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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
糖尿病患者は低GI食品でも高血糖になる
2012年02月09日 (木) | 編集 |
少し前から低GI食品というのが、よく売り出されるようになってきましたね。私も一時期「ソイジョイ」をよく食べていました。そのころはGIの意味も特によくわからないままで食べていたんですが。。

この低GIである食品のほうが、より血糖値を急激に上げにくいということで体にやさしい食べ物ともいえます。しかし、糖尿病患者にはこの低GIな食べ物でも食後の高血糖を起こしてしまうことがあるそうです。

低GI食品ってなに?
GIというのは「グリセミック・インデックス」の略語です。「GI値」とか「グリセミックインデックス」などとも言われたりします。

食物を食べたときに、それに含まれている炭水化物が消化されて吸収されるスピードを、それぞれの食品ごとに数値として表したものです。ある食品を食べたときの血糖値が上昇するスピードを数字にしているんですね。

ブドウ糖を100として、数字が高い方が血糖値を急激に上げるので、体にとっては良くないということになります。

wikipediaでは以下のような分類になっています。

・低GI 55以下 ほとんどの果物及び野菜、豆類、全粒穀物, ナッツ、フルクトース及び低炭水化物製品
・中GI 56–69 全粒粉製品、バスマティ、サツマイモ、スクロース
・高GI 70以上 ジャガイモ、スイカ, 白パン、白米、コーンフレーク、シリアル、グルコース、マルトース

「ソイジョイ」も大豆粉をベースに作られているので、小麦粉などで作るよりも血糖値を上げにくい「低GI食品」になるんでしょうね。


低GIの玄米でも食後高血糖
最近は健康志向の人も増えてきて、主食の白米を玄米や分つき米に変えて食べるという人も多くなっているようです。玄米は、その被ってる皮の部分(糠)にビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。それをそぎ落として白米で食べるのはもったいないですよね。白い米と書いて「粕(カス)」と読む。漢字を作った人は本質を見抜いていたんですね。。すばらしい。

とまあ、体によてもよいとされている玄米ですが、江部先生によると、糖尿病患者の場合、玄米を食べても食後に急激な血糖値の上昇がおこることがあるそうです。

数値として200~400㎎/dlという高血糖になることもあるといいます。これだけ高血糖になれば、血管内皮は大きなダメージを受けます。

江部先生は、ご自身の著書「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」の中でこう言っています。

これは、私が今まで糖尿病治療に携わってきて何度も確認してきた厳然たる事実です。例えば、私の場合、玄米のご飯を一膳食べると、二時間後の食後血糖は260前後になります。低GIであるはずの玄米でさえ、糖尿病である私にとっては、危険な領域まで血糖値を上げてしまう食品だということなのです。

このGI値というのは正常な人を基準として作られたものだといいます。糖尿病患者にそのまま当てはめて考えるのはよくないということですね。

糖質の吸収が遅くなるということは、食物繊維などが豊富にあるからなのでしょう。糖質もそれらにからめとられているために、消化に時間がかかる分、吸収も緩やかになり、食後の血糖値の急上昇も抑えられる。

でも、結局は遅くなっても食べた分の糖質はほとんど吸収されていくわけです。食物繊維が余分な糖質をからめとって体外に排出してしてくれるという話も聞きますが、どうなんでしょう。このへんは私もよく分かりません。

どっちにしても、糖質の吸収スピードより、糖質の全体量を気にする方が大事だということですね。
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