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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
なぜ糖質のとり過ぎがいけないのか
2021年09月27日 (月) | 編集 |
糖質というのは、単に食べて甘いものだけではなく、ご飯や小麦粉などの穀物類や芋などのでんぷん食品も含みます。果物の果糖もそうですね。

糖質制限食というのは、これら糖質が含まれている食品をなるべく控えましょうという食事療法なわけですが、なぜ糖質がいけないのでしょうか。

糖質制限食を批判する人たちの意見として、「単純に血糖値だけに注目して食事を考えるのは良くないのではないか」というようなものがあるそうです。

私も最初はそうかも、なんて思っていたのですが、勉強していくうちに、実は血糖値の急激な上昇、そしてその反動による急激な下降、というこれらの血糖値の極端な変動が実は体全体に悪影響を及ぼしているのではないかと思うようになったんです。


グルコースミニスパイク
まず食べ物として、血糖値を上昇させる唯一のものが「糖質」なのだそうです。

しかも白砂糖や白米、小麦粉などのいわゆる「精製炭水化物」というのがより血糖値を急上昇させます。この血糖値の急上昇がかなり良くないようです。


pixies:into the white / visualpanic


空腹時の血糖値と食後血糖値の差が大きいほど、血管がどんどん傷つけられていきます。この食後の血糖値の急激な上昇をグルコーススパイクといいます。グルコースとはブドウ糖のことですね。

糖尿病患者の場合、この急激な血糖値の上昇が見られるわけです。例えば、200や300mgを越えたりもします。

江部康二先生の著書にも書いてあったと思いますが、健康診断などで血糖値の検査を受けても、糖尿病であってもそうだと判定されないケースも結構あるといいます。

空腹時だけを見ている場合が多いので、それだけで正常と判断されてしまうんでしょうね。

とりあえず糖尿病患者は糖質により気をつけないといけないわけです。ただ普段健康な人でも、グルコーススパイクほどではないにしても、精製された糖質をとることで血糖値がグッと上がります。江部先生はこれをグルコーミニスパイクと名づけています。

やはりこれも血管を傷つけたり、代謝が乱れてきます。これが続けば血管障害の病気や生活習慣病につながってくる恐れもあります。


血糖値を下げるシステムは一つだけ
糖質がなぜよくないかというものに、体の血糖値を調整する仕組みからの考察もあります。

血糖は体のエネルギー源の一つでもありますし、赤血球はブドウ糖しか使えないという特徴もあります。なので各細胞にブドウ糖を供給するためにも常に血液中の血糖の量を保つ必要があります。

上がりすぎたり下がりすぎたりしないように、体のホメオスタシスいう機能がバランスを保っています。


Balance is everything in the art of slackline yoga! / lululemon athletica


血糖値の調整をするシステムはこうなっています。

血糖値を下げるシステムはすい臓から作られる「インスリン」というホルモンのみ

血糖値を下げるシステムは肝臓でアミノ酸や脂肪からブドウ糖を作る「糖新生」というシステム、グルカゴン、エピネフリンなどのホルモン、副腎皮質ステロイドホルモンなど複数ある

これを考えると、人間の体は現代食のように糖質をたくさんとって処理することにまだ対応できていないと言えそうです。

人類の歴史は飢餓の歴史とも言われていますね。狩りに成功して食料を確保できたとしても、またそれから何日も食べられないということが幾度となくあったことでしょう。

食物を食べられないと外からのブドウ糖を確保できないので、血糖値も下がってきます。それを防ぐために血糖値を上げる機能が活動し出します。

食べ物を確保できないという生命の危機的な状況が多くあったからこそ、人間の遺伝子はそれに対応するようにできていったのだと思います。血糖値を上げるシステムが多数あるのも頷けますね。

日本人が現代のようにいくらでも食べ物を食べられるようになったのは人類の歴史からみれば、ほんの微々たるものですし、ましてや白米や小麦粉などの「剥き出しの糖分」を多食しだしたのはごく最近。

遺伝子の変化には相当な時間がかかると言われています。

今の体は現代の食事によって結構な負担を強いられているんのではないでしょうか。

「糖質」という視点でスーパーの食料品を眺めてみると、まあみごとに「糖質食品」のオンパレードです。笑っちゃうぐらい。。よっぽど注意して買わないとまず糖質の取りすぎになってしまうでしょう。

私自身、主食もちょくちょくは食べますし、まったく食べないなんて寂しいのでしていませんが、それでも以前よりはかなり意識して、糖分の多いものを減らすようにしています。

糖質がダメというよりもやっはりみんな「糖質」をとりすぎているんですね。

この「とり過ぎ」を自覚するだけでも、かなり違ってくると思うので、多くの人に「糖質制限」の健康理論を知ってもらいたいですね。
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