2012年02月14日 (火) | 編集 |
「コレステロールは低い方がいい」というのが世間の一般的な認識だと思います。基準値より高いと、じゃあ薬で下げましょうってことで、コレステロールを下げる薬を処方されます。
でもちょっと待ってください。コレステロールってほんとにそんなに悪いんでしょうか。血液中のコレステロール値が高いことが、動脈硬化を引き起こす原因になると言われてきました。
なぜこういう説が出てきたのか。ロシアでのある研究結果がその元になっているといいます。
●ウサギを使ってコレステロールの実験
ロシアの病理学者に「ニコライ・アニチコワ」という人がいました。この人がウサギを使ってコレステロールの実験を行いました。
うさぎにコレステロールを与えます。すると、うさぎが動脈硬化を起こします。そこを調べると、大量のコレステロールが血管壁に付着していたことから、「動脈硬化の原因はコレステロールである」という結論がだされたといいます。
動物に動脈硬化を起こさせることに成功した初めての研究だったそうです。
しかし、よく考えてみると、うさぎは草食動物。普段の食事でコレステロールを取る機会はほとんどないはず。そんなウサギがいきなりコレステロールを大量に摂取すると、体はそれを調整、処理する機能がないため、そのまま血液中に溜まるのも無理はないと思います。
一方で、人間は普段からコレステロールを摂取していますし、なにより、その摂取している何倍ものコレステロールを体内で合成しています。
ある程度たくさんとっても、それを調整する能力を持っています。多めにとれば、それだけ、コレステロールを合成する肝臓の負担も軽くなるよ、という意見もありまう。
「肉食健康ダイエット」の著者の荒木裕先生は、5~10個でも食べられるだけ食べていいといいます。
まあ、ここまで極端に食べる必要はないかもしれませんが、それでも、卵は1日1個まで、みたいに考える必要はないような気もします。
上記の実験結果では、やはり人間にそのまま当てはめるのは無理がありそうです。
●コレステロールが少なすぎても良くない
あまりにコレステロールを悪者扱いしてると、逆に摂取量が少なすぎることの弊害が出てくるんじゃないでしょうか。
実際に、コレスロール値がある程度高い方が死亡率が低いという研究結果が多くあるようです。ガンや感染症にかかりにくいという話もあります。
コレステロール低値で死亡率が上昇
「日本脂質介入試験」という、高コレステロール血症患者約5万人を対象にした調査もあります。この5万人の患者にコレステロール低下剤の「シンバスタチン」を服用してもらい、それを6年間追跡調査。
グラフを見ると、コレステロール値180~259までの死亡率が一番低くなっています。この範囲より高くても、低すぎても死亡率は上がっています。
これらのように、ある程度コレステロール値が高い方が死亡率が低いという調査結果は他にも多くあるようです。
→コレステロール「高いほうがいい」 医学界を二分する衝撃新説が登場
コレステロールというのは、体の構成材料として欠かせません。細胞膜の材料にもなっています。ストレスホルモンといわれる「副腎皮質ホルモン」、「男性ホルモン」、「女性ホルモン」の原料でもあります。食物の脂肪分を分解吸収しやすくする役割をする「胆汁酸」を合成するときにも欠かせません。
もちろんコレステロールが多すぎてもよくないわけですが、現代の風潮から見ると、避けすぎることの害を気にした方がいいような気がしますね。
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でもちょっと待ってください。コレステロールってほんとにそんなに悪いんでしょうか。血液中のコレステロール値が高いことが、動脈硬化を引き起こす原因になると言われてきました。
なぜこういう説が出てきたのか。ロシアでのある研究結果がその元になっているといいます。
●ウサギを使ってコレステロールの実験
ロシアの病理学者に「ニコライ・アニチコワ」という人がいました。この人がウサギを使ってコレステロールの実験を行いました。
うさぎにコレステロールを与えます。すると、うさぎが動脈硬化を起こします。そこを調べると、大量のコレステロールが血管壁に付着していたことから、「動脈硬化の原因はコレステロールである」という結論がだされたといいます。
動物に動脈硬化を起こさせることに成功した初めての研究だったそうです。
しかし、よく考えてみると、うさぎは草食動物。普段の食事でコレステロールを取る機会はほとんどないはず。そんなウサギがいきなりコレステロールを大量に摂取すると、体はそれを調整、処理する機能がないため、そのまま血液中に溜まるのも無理はないと思います。
一方で、人間は普段からコレステロールを摂取していますし、なにより、その摂取している何倍ものコレステロールを体内で合成しています。
ある程度たくさんとっても、それを調整する能力を持っています。多めにとれば、それだけ、コレステロールを合成する肝臓の負担も軽くなるよ、という意見もありまう。
「肉食健康ダイエット」の著者の荒木裕先生は、5~10個でも食べられるだけ食べていいといいます。
まあ、ここまで極端に食べる必要はないかもしれませんが、それでも、卵は1日1個まで、みたいに考える必要はないような気もします。
上記の実験結果では、やはり人間にそのまま当てはめるのは無理がありそうです。
●コレステロールが少なすぎても良くない
あまりにコレステロールを悪者扱いしてると、逆に摂取量が少なすぎることの弊害が出てくるんじゃないでしょうか。
実際に、コレスロール値がある程度高い方が死亡率が低いという研究結果が多くあるようです。ガンや感染症にかかりにくいという話もあります。
コレステロール低値で死亡率が上昇
日本での疫学調査としては、1986年度から1989年度までの福井市で行なわれた調査がある。26,000人を対象に住民検診の結果を福井保健所長であった白崎昭一郎医師がまとめた結果、男性ではコレステロール値が低い人ほどガンなどで死亡した人が多く、女性でもコレステロール値が低い群が死亡率が高かった
「日本脂質介入試験」という、高コレステロール血症患者約5万人を対象にした調査もあります。この5万人の患者にコレステロール低下剤の「シンバスタチン」を服用してもらい、それを6年間追跡調査。
グラフを見ると、コレステロール値180~259までの死亡率が一番低くなっています。この範囲より高くても、低すぎても死亡率は上がっています。
これらのように、ある程度コレステロール値が高い方が死亡率が低いという調査結果は他にも多くあるようです。
→コレステロール「高いほうがいい」 医学界を二分する衝撃新説が登場
コレステロールというのは、体の構成材料として欠かせません。細胞膜の材料にもなっています。ストレスホルモンといわれる「副腎皮質ホルモン」、「男性ホルモン」、「女性ホルモン」の原料でもあります。食物の脂肪分を分解吸収しやすくする役割をする「胆汁酸」を合成するときにも欠かせません。
もちろんコレステロールが多すぎてもよくないわけですが、現代の風潮から見ると、避けすぎることの害を気にした方がいいような気がしますね。
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