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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
スモールデンスコレステロールが怖いらしい
2012年02月15日 (水) | 編集 |
動脈硬化の原因はコレステロールである、というのはよく知られていますね。確かに動脈硬化を起こしたところには、コレステロールがたくさんたまっているそうです。でもそれだけで、コレステロールが絶対的に悪いとは言えないような気もします。

一部ではよく知られているようですが、実際の害のあるのは「スモールデンスコレステロール(sdLDL)」だといいます。

スモールデンスコレステロール
スモールデンスコレステロール(sdLDL)というのは、小型の比重の重いLDLコレステロールのことです。

LDLコレステロールは一般的に「悪玉コレステロール」と言われていますが、このsdLDLは「超悪玉コレステロール」とも呼ばれています。

なんでこれが超悪玉かということですが、これこそが動脈硬化の原因になると言われているからです。

まず通常のLDLより小さいことで、血管内皮細胞の隙間から内膜に入り込みやすくなります。内膜にコレステロールが入り込むと、これを異物とみなした、マクロファージがやってきて貪食します。マクロファージは生体内に侵入した細菌やウイルス、新陳代謝によって死んだ細胞などを処理します。バクバク食べちゃうんですね。

で、このマクロファージがコレステロールをどんどん溜め込んで膨れ上がり、血管にコブができて血管内が狭くなります。これが動脈硬化です。血流が悪くなるんです。

スモールデンスの場合、小さいから血管の内幕に入りやすい上に、酸化もされやすいんです。ふつうのコレステロールよりもビタミンEやコエンザイムQ10を持ってる量が少ないといいます。これらは抗酸化物質と呼ばれます。酸化を防ぐのに欠かせないものです。これが少ないので、酸化されやすくなります。

また、小さいことで肝臓や各細胞に取り込まれにくいという特徴もあるようです。

コレステロールが細胞に取り込まれるには細胞膜にあるレセプター(受容体)が必要になります。専用の入り口みたいなものです。

小さいスモールデンスはその受容体が捕えにくいそうです。よって血液を長く浮遊します。古いLDLは肝臓で回収されるべきですが、これまた小さいため、肝臓でもなかなか取り込めません。

血液中に長く居すぎたsdLDLは、もともと抗酸化物質も少ないですからさらに酸化しやすくなります。


sdLDLを作らないために
では、このスモールデンスを作らないためにはどうするか。スモールデンスが作られやすい条件というのがあるようです。

・低HDLコレステロール血症
・内臓脂肪型肥満
・糖尿病
・中性脂肪値が高い


こういう状態だとsdLDLが作られやすい環境だといえそうです。また、通常のLDL値が正常でも、sdLDL値も正常だとはいえないといいます。

これを見ても、ムダな脂肪をつけない食生活が大事であることがわかりますね。糖質制限食は、ある程度脂肪はとりますが、糖質をとらない分、それらはエネルギー源として使われているのだと思います。

中性脂肪として蓄えられるのは"糖質”です。スモールデンスを減らすということでも、糖質制限をする意味はあるような気がします。

もちろん、お肉の油は極力控える必要はあります。逆にオメガ3系の魚の油(DHA、EPA)は中性脂肪を下げる効果もあるといいますから、スモールデンス対策としても有効かと思います。
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