2012年02月19日 (日) | 編集 |
糖尿病のリスクとしてよく知られているのが「3大合併症」といわれるもの。
・糖尿病性網膜症
・糖尿病性神経障害
・糖尿病性腎症
の3つです。
私自身も自分なりに調べてみましたが、あらためて、やはり恐いですね。
●糖尿病性網膜症
網膜症は3大合併症の中でもっとも早期に発症するといわれているそうです。糖尿病患者の約30%が網膜症で、毎年それによって約3000人が失明しているといわれます。
糖尿病網膜症は中途失明する原因の2位だそうです。
網膜というのは、カメラのフィルムのような役割をしているところ。外からの光信号を電気信号に変えて中枢神経へと伝えます。
血液中のブドウ糖が過剰になる高血糖状態が続くと、動脈や毛細血管の内側がダメージを受けてきます。網膜にも毛細血管が走っていますが、ここも例外なく高血糖による障害を受けます。
高血糖にさらされた毛細血管は壁も脆くなり、血管から血液が漏れ出したりもします。
これが進んでくると、毛細血管がボロボロになり、血液が流れなくって、新しい血管ができてくるそうです。「新生血管」といいます。毛細血管がつまることで、網膜に酸素などが送れなくなるなるわけで、それを代替するために新しい血管ができてくるんですね。
でも、この急場しのぎにできた血管はかなり脆いといいます。破れやすい。そして内腔をうめているゼリー状の組織である硝子体にまで進入してくるそうです。
そして、その新しくできた新生血管が破れて、いろいろな部分で出血が生じてきます。網膜剥離なども起きたりして、視力も著しく低下してきます。これがひどくなると失明してしまうことになるんです。
●糖尿病性神経障害
神経障害も比較的早い段階で発症してくるといいます。糖尿病患者の約40%が神経障害になっているともいわれます。発症頻度がかなり高いようですね。
神経は大きく
・中枢神経
・末梢神経
があります。
脳や脊髄に通っているのが中枢神経。そして、それらから、体の隅々までに通っているのが末梢神経。
末梢神経には
・知覚神経
・運動神経
・自律神経
などがあります。
知覚神経は痛みとか、熱さ、触覚などを感じ取る神経。運動神経は筋肉ですね。手足などの筋肉の働きに関わります。
自律神経は心臓や肝臓などの各臓器の働きやホルモンの調整、血管・血圧などをコントロールしています。
これらの神経が障害されるとどうなるか。
これは糖尿病神経障害に限らず、末梢神経障害全般に言えることだそうですが、まず長い神経から障害を受けてくのだそうです。足(下肢)の神経が長いですから、まず足のしびれが起きたりするそうです。
そして手のしびれや痛みも。逆に「感覚鈍磨」といって、痛みや熱さを感じにくくなることも。例えば、足に小さな傷ができていても気づかずに、それを放置して壊疽を起こしてしまって切断せざるおえなくなる、といったこともあるようです。
●糖尿病性腎症
これは尿を作り出す腎臓が障害をうける合併症です。
腎臓の役割は血液をろ過して老廃物を尿と一緒に体外へ排泄することです。それによって体内の水分を一定に保つ役割もしています。
この腎臓で血液をろ過しているのが「糸球体」というところですが、これはいわば毛細血管のかたまりのようなもの。高血糖になると、この糸球体がまるごとダメージを受けるともいえますね。
糸球体が損傷されると、正しくろ過ができなくなり、老廃物がまた血液に乗って体内を循環していきます。体の不用物が外に排泄されずに溜まってくると、むくみや吐き気、動悸、嘔吐などの症状がでてきます。ひどくなる命にも関わってきます。
こういう状態を「尿毒症」といいます。
老廃物を排泄する腎臓の役割は絶対に必要ですから、もしこの腎臓が機能しなくなったら、それはもう人工的に不用物を出していくしかありません。「人工透析」というものですね。
腎臓に障害があって人工透析をしている人の中で、糖尿病腎症が原因である人の割合は一番多いといわれます。
糖質制限食は、糖尿病にとても有効だと思うのですが、腎症の人は控えたほうがいいようです。糖質制限は高たんぱく食です。腎機能の悪い人には高タンパク食には向いてないようです。
どれもこれも生活の質(クオリティ・オブ・ライフ )を著しく低下させます。
初期状態では自覚症状のないこの病気をどう少しでも早く自覚することができるか、その辺をもっと真剣に考えていくことが大事ですね。
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・糖尿病性網膜症
・糖尿病性神経障害
・糖尿病性腎症
の3つです。
私自身も自分なりに調べてみましたが、あらためて、やはり恐いですね。
●糖尿病性網膜症
網膜症は3大合併症の中でもっとも早期に発症するといわれているそうです。糖尿病患者の約30%が網膜症で、毎年それによって約3000人が失明しているといわれます。
糖尿病網膜症は中途失明する原因の2位だそうです。
網膜というのは、カメラのフィルムのような役割をしているところ。外からの光信号を電気信号に変えて中枢神経へと伝えます。
血液中のブドウ糖が過剰になる高血糖状態が続くと、動脈や毛細血管の内側がダメージを受けてきます。網膜にも毛細血管が走っていますが、ここも例外なく高血糖による障害を受けます。
高血糖にさらされた毛細血管は壁も脆くなり、血管から血液が漏れ出したりもします。
これが進んでくると、毛細血管がボロボロになり、血液が流れなくって、新しい血管ができてくるそうです。「新生血管」といいます。毛細血管がつまることで、網膜に酸素などが送れなくなるなるわけで、それを代替するために新しい血管ができてくるんですね。
でも、この急場しのぎにできた血管はかなり脆いといいます。破れやすい。そして内腔をうめているゼリー状の組織である硝子体にまで進入してくるそうです。
そして、その新しくできた新生血管が破れて、いろいろな部分で出血が生じてきます。網膜剥離なども起きたりして、視力も著しく低下してきます。これがひどくなると失明してしまうことになるんです。
●糖尿病性神経障害
神経障害も比較的早い段階で発症してくるといいます。糖尿病患者の約40%が神経障害になっているともいわれます。発症頻度がかなり高いようですね。
神経は大きく
・中枢神経
・末梢神経
があります。
脳や脊髄に通っているのが中枢神経。そして、それらから、体の隅々までに通っているのが末梢神経。
末梢神経には
・知覚神経
・運動神経
・自律神経
などがあります。
知覚神経は痛みとか、熱さ、触覚などを感じ取る神経。運動神経は筋肉ですね。手足などの筋肉の働きに関わります。
自律神経は心臓や肝臓などの各臓器の働きやホルモンの調整、血管・血圧などをコントロールしています。
これらの神経が障害されるとどうなるか。
これは糖尿病神経障害に限らず、末梢神経障害全般に言えることだそうですが、まず長い神経から障害を受けてくのだそうです。足(下肢)の神経が長いですから、まず足のしびれが起きたりするそうです。
そして手のしびれや痛みも。逆に「感覚鈍磨」といって、痛みや熱さを感じにくくなることも。例えば、足に小さな傷ができていても気づかずに、それを放置して壊疽を起こしてしまって切断せざるおえなくなる、といったこともあるようです。
●糖尿病性腎症
これは尿を作り出す腎臓が障害をうける合併症です。
腎臓の役割は血液をろ過して老廃物を尿と一緒に体外へ排泄することです。それによって体内の水分を一定に保つ役割もしています。
この腎臓で血液をろ過しているのが「糸球体」というところですが、これはいわば毛細血管のかたまりのようなもの。高血糖になると、この糸球体がまるごとダメージを受けるともいえますね。
糸球体が損傷されると、正しくろ過ができなくなり、老廃物がまた血液に乗って体内を循環していきます。体の不用物が外に排泄されずに溜まってくると、むくみや吐き気、動悸、嘔吐などの症状がでてきます。ひどくなる命にも関わってきます。
こういう状態を「尿毒症」といいます。
老廃物を排泄する腎臓の役割は絶対に必要ですから、もしこの腎臓が機能しなくなったら、それはもう人工的に不用物を出していくしかありません。「人工透析」というものですね。
腎臓に障害があって人工透析をしている人の中で、糖尿病腎症が原因である人の割合は一番多いといわれます。
糖質制限食は、糖尿病にとても有効だと思うのですが、腎症の人は控えたほうがいいようです。糖質制限は高たんぱく食です。腎機能の悪い人には高タンパク食には向いてないようです。
どれもこれも生活の質(クオリティ・オブ・ライフ )を著しく低下させます。
初期状態では自覚症状のないこの病気をどう少しでも早く自覚することができるか、その辺をもっと真剣に考えていくことが大事ですね。
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