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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
糖尿病の合併症 心筋梗塞・脳梗塞
2012年02月20日 (月) | 編集 |
糖尿病の合併症というと、3大合併症である網膜症、神経障害、腎症がよく知られていますね。でも忘れてはいけないのが動脈硬化からくる、心筋梗塞や脳梗塞。これらはある時突然、表に現れて、しかも命にかかわるもの。

糖尿病から起こる動脈硬化性疾患の合併症は、健常者より2、3倍発症しやすいともいわれます。

心臓を取り巻くように走っているのが「冠動脈」ですが、この冠動脈が心臓の筋肉に栄養素や酸素を供給しています。

動脈硬化により、この血管の内側が狭くなって一時的に血流が少なくなるのが狭心症。胸に強い痛みが起きたりします。そして冠動脈が動脈硬化になって、血栓などで完全にふさがれてしまうのが心筋梗塞。

当然、心臓ですから命に関わることもありますし、重大な後遺症を残すことになったりもします。


一方、脳に血液を送っている動脈が塞がれてしまった場合は「脳梗塞」になります。糖尿病では、脳の血管がつまる、この脳梗塞が多いといいます。頚動脈でできた血栓が流れて、それが脳の血管をつまらせる、というようなパターンもあるそうです。

そうなると、血管がつまることで栄養や酸素をもらえなくなった脳細胞が死んでいきます。手足のマヒ、体の片方の側が動かしにくくなるなどの後遺症が残ることもあるようです。言語障害がでる場合もあります。


これらの原因である動脈硬化がなぜ起こるかということですが、よくいわれるのが、コレステロール犯人説。

血中にコレステロールが多くなると、血管の内側の内皮細胞の隙間から入り込みます。それを異物と捕えた、免疫を担当する単球という細胞がやってきて同じく内皮細胞に入っていきます。単球はその中に入ると「マクロファージ」に変化して、コレステロールを食べます。この時の表現をよく「貪食する」といったりします。体内の不要物や病原体などをバクバク食べちゃうんですね。

で、コレステロールをたくさん食べたマクロファージはぶくぶくと泡のように膨れ上がってきます。たくさんのマクロファージが貪食して膨れ上がると、血管の壁がコブみたいに盛り上がって、血管の内側が狭くなってきます。これで血流が悪くなります。

これが動脈硬化。

動脈硬化ができた血管には、コレステロールがたくさん溜まっていたということで、コレステロールが原因だってことになったわけですが、どうやらそう単純なものではないようです。

以前にも書きましたが、スモールデンスコレステロールってのが、「超悪玉」と呼ばれていて、これが動脈硬化の真の元凶だという話もあります。

スモールデンスコレステロールが怖いらしい

このスモールデンスができやすい状態というのが、以下のようなもの。

・低HDLコレステロール血症
・内臓脂肪型肥満
・糖尿病
・中性脂肪値が高い


糖尿病もリスクがそのリスクが高いわけですが、肥満であることも危ない。まあ、肥満であること自体、糖尿病になりやすいということもあるわけで、どれも密接につながってるんですね。

糖尿病は高血糖により血管を傷害していきますから、これらのリスクも当然あるわけです。
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