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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
糖質を取りすぎると脂肪が燃えにくい
2012年10月10日 (水) | 編集 |
人体の仕組みを考えると脂肪がメインのエネルギー源であると思います。糖質はサブ。実際、筋肉や心臓、脂肪細胞などは激しい運動や糖質をたくさん取ってインスリンが出たときしか取りこめない仕組みになっているようです。

血糖値の上昇に運動がいいわけ

しかし現代の食生活では糖質を多く取りすぎる傾向にあり、本来サブの糖質代謝システムがメインとして働いています。これが続くと糖質代謝機能の働きが悪くなります。すい臓が疲弊して糖尿病になってしまうんです。

またこういった食生活は脂肪が燃えにくい状態でもあります。

糖質が主要エネルギーになっている
エネルギー源としては、主に糖質と脂質を利用しますが、糖質が血液中に多くあるような状態だと、まずは糖質を優先的に使う性質があるようです。

それでも糖質が余れば貯蔵用として筋肉や肝臓に「グリコーゲン」という形で蓄えます。例えば、体重50kgの人が蓄えてるグリコーゲン量は250g程だといいます。カロリーでいうと1000キロカロリーほど。たぶん、私たちが毎日消費する消費カロリーよりも少ないですよね。トレーニングである程度まで増やすことも可能なようですが、それでもとても十分な貯蔵量とはいえない量だとおもいます。

で、グリコーゲンが一杯になってもまだ糖質が血液中に余っていれば、こんどはブドウ糖を中性脂肪に変換して脂肪細胞に蓄えます。

糖質を取ると、脂肪を燃やすより、基本的にため込む方向にいくようです。


脂肪細胞から分泌されるホルモン
脂肪細胞は際限なく中性脂肪を蓄えることができるといいます。その脂肪細胞は脂肪を溜め込むだけでなく、いろいろな「情報伝達物質」を分泌していることが近年分かってきています。これを総称して「アディポサイトカイン」というそうです。

その中の善玉として、「レプチン」や「アディポネクチン」があります。レプチンは食欲を抑えて、エネルギー消費を増大させます。アディポネクチンはすい臓から分泌されるインスリンの効きを良くします。

一方で悪玉とされるのが「TNF-α」や「遊離脂肪酸」。これらの情報伝達物質はインスリンの効きを悪くする物資と考えられています。いわゆる「インスリン抵抗性」になるわけですね。

脂肪細胞に中性脂肪が少ない状態では善玉サイトカインが多く分泌されます。逆に糖質をたくさん取って、インスリンの作用で脂肪細胞に取り込まれ、脂肪が大きくなってくると、悪玉サイトカインが多く分泌されるようになります。

悪玉が多くなるとインスリン抵抗性により、細胞がブドウ糖をあまり取り込まなくなるようになります。そうなると血液はまだ高血糖状態ですから、すい臓からさらにインスリンがでます。

そしてインスリンは各細胞にエネルギー源として取りこめないブドウ糖を脂肪に変換して脂肪細胞に溜め込みます。これでまた脂肪細胞が太ります。インスリン抵抗性もより高まります。で、また糖質をたくさん取るとインスリン抵抗性により...

みたいなことで、負のスパイラルに陥ります。

でも、実際自分は糖質をそんなに取りすぎてないけどなあ、と思っている人もいるかもしれませんが、例えば1日3食、主食に白米やパン、麺類を毎日食べていれば、「糖質の取り過ぎ」になっている可能性があります。

もちろん個人差もあって、生まれつきすい臓の機能が強くてたくさん糖質をとっても、どんどん処理していける人もいるでしょう。運動量が多いと糖の害も限りなく減らせます。

しかし、基本的には日本人やアジア人、モンゴロイド系の人たちはインスリン分泌機能が弱いといわれます。欧米人の半分ぐらいとも。

運動量が多いといえる人も多くはないでしょう。世の中が便利になった分、日常生活での運動量は圧倒的に不足しています。体の機能面から、また運動量から考えても糖をうまく処理できている状況にあるとはいえません。

現代食は、脂肪を溜め込むという悪循環を引き起こす元にもなっているといえますね。
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