2012年02月29日 (水) | 編集 |
※2017年6月24日記事更新
荒木裕先生の「薬もインスリンもやめられた! 新しい糖尿病治療」に興味深い記事があります。
荒木先生が糖質を極力避ける「断糖食」を患者さんに実践されている中で、うつ病が改善していく患者さんがおられる、というものです。
糖尿病の患者さんには抗うつ状態の人も多いといいます。
「断糖食」を実践して、たんぱく質をしっかり取ることで、表情が明るくなって前向きになっていくのだそうです。
この本には、荒木先生の「断糖食」を受けられた方々の体験談がありますが、その中にも、抑うつ状態が改善したという人がいました。
その方は、断糖食をして健康になって初めて、そこで自分がそれまで抑うつ状態だったんだとわかったのだそうです。
これってちょっと興味深いですよね。
こういうのに当てはまる人は、現代人には特に多いんじゃないかと思うのですが。
たぶん、私もその一人です。。
●高インスリン血症が原因?
なぜ、糖質の取りすぎがうつを引き起こすのか。
高インスリン血症によって交感神経を刺激することが原因だといいます。
交感神経は、自律神経の一つで、体や脳を活発に活動させたりする状態をコントロールしています。
活動的に仕事をしている日中は交感神経が、夜や睡眠、食事中などのリラックスしている時は、自律神経のもう一つを担っている副交感神経がコントロールします。
自律神経は臓器や血管、呼吸、ホルモン分泌など、体内のさまざまな機能をコントロールしています。
私達が意識しないでも、心臓が勝手に動いてくれたり、必要なときに必要な器官に血液やホルモンを届けたりしてくれるのも、自律神経のおかげです。
その自律神経の
・交感神経
・副交感神経
の2つが、その時々によってバランスよく交互に支配していることで私達の身体機能が正常に保たれるんです。
片方が過剰になると体にさまざまな不調が出てきます。
例えば、仕事などで大きなストレスが長くかかっていた場合、リラックスできるような環境になっても、交感神経がなかなか収まらなくなります。
イライラしたり、眠れなくなったり、食欲がなくなったりすることもあるようです。
抑うつもその一つ。
ストレスが良くないと言われるのは、こういうふうに交感神経過剰になるからのようです。
そう考えるとストレスを和らげるいろいろな対策というのも必要だといえますね。
そして、糖尿病になった場合に起こる「高インスリン血症」。
血液中にインスリンが過剰になった状態です。
この状態でも交感神経を刺激するといいます。
交感神経が休めない状態が続くわけです。
バランスが崩れた自律神経によって、脳内の神経伝達物質のバランスも崩れるといいます。
ドーパミンやセロトニンといった物質です。
これらのバランスが安定することで精神のバランスを作りだすと言われます。
これが乱れると「抑うつ状態」になってしまうんですね。
高インスリン血症になってしまうのは、結局糖の取り過ぎ。
取りすぎて、過剰分が脂肪として蓄積されて、その脂肪細胞が、インスリン抵抗性を引き起こす伝達物質を出します。
善玉と悪玉があります。
そうなると、すい臓は血液中のブドウ糖を減らそうと、さらにインスリンを分泌。
ここに「高インスリン血症」が完成するというわけです。
●低血糖症
また、糖質の取りすぎは「低血糖症」という症状を招く危険性もあるかと思います。

最近特によく聞かれるようになりましたね。
糖質の取りすぎというか、吸収が良すぎる糖分を摂取することで、血糖値が急激に上昇し、その反応で、すい臓からインスリンが過剰分泌されて、血糖値を下げるどころか逆に下げすぎてしまう。
これも精神的な不安定を引き起こすと指摘されています。
下がりすぎることで、脳はまだ栄養が足りないと、糖分摂取を促します。
それでまたお腹が空いて甘いものが異常に欲しくなる。
そしてまた急激な高血糖、インスリン過剰分泌で低血糖。
こういう悪循環になります。
このようなジェットコースターのように血糖値を急激に乱高下させるのはやはり危険といえます。
白米や小麦粉製品、白砂糖などは精製食品です。
栄養素が豊富に含まれている外側の部分(玄米であれば表皮・胚芽の部分)をほとんど削り落としたもの。
こうすることで口当たりがよく食べやすくなりますが、栄養的にはほとんど糖分だけの食べ物になります。
これが血糖値を急激に上昇させるんです。
余分なものがない分、より素早く吸収。
イコール急激な血糖値の上昇です。
白米が血糖値を上げやすいのは結構知られていますし、味覚的には甘くない砂糖を使っていない素朴な「せんべい」も実は結構血糖値を上げやすいという話も聞きます。
これも原料はお米ですからね。
・きんつばの方が血糖値を上げにくい?
食べた糖は基本的にほとんど吸収されますから、摂取する質と量の両方を考えることも大事です。
でもまずは、糖質の「量」をなるべく抑えるということを意識したほうがいいかもしれませんね。
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荒木裕先生の「薬もインスリンもやめられた! 新しい糖尿病治療」に興味深い記事があります。
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糖尿病の患者さんには抗うつ状態の人も多いといいます。
「断糖食」を実践して、たんぱく質をしっかり取ることで、表情が明るくなって前向きになっていくのだそうです。
この本には、荒木先生の「断糖食」を受けられた方々の体験談がありますが、その中にも、抑うつ状態が改善したという人がいました。
その方は、断糖食をして健康になって初めて、そこで自分がそれまで抑うつ状態だったんだとわかったのだそうです。
これってちょっと興味深いですよね。
こういうのに当てはまる人は、現代人には特に多いんじゃないかと思うのですが。
たぶん、私もその一人です。。
●高インスリン血症が原因?
なぜ、糖質の取りすぎがうつを引き起こすのか。
高インスリン血症によって交感神経を刺激することが原因だといいます。
交感神経は、自律神経の一つで、体や脳を活発に活動させたりする状態をコントロールしています。
活動的に仕事をしている日中は交感神経が、夜や睡眠、食事中などのリラックスしている時は、自律神経のもう一つを担っている副交感神経がコントロールします。
自律神経は臓器や血管、呼吸、ホルモン分泌など、体内のさまざまな機能をコントロールしています。
私達が意識しないでも、心臓が勝手に動いてくれたり、必要なときに必要な器官に血液やホルモンを届けたりしてくれるのも、自律神経のおかげです。
その自律神経の
・交感神経
・副交感神経
の2つが、その時々によってバランスよく交互に支配していることで私達の身体機能が正常に保たれるんです。
片方が過剰になると体にさまざまな不調が出てきます。
例えば、仕事などで大きなストレスが長くかかっていた場合、リラックスできるような環境になっても、交感神経がなかなか収まらなくなります。
イライラしたり、眠れなくなったり、食欲がなくなったりすることもあるようです。
抑うつもその一つ。
ストレスが良くないと言われるのは、こういうふうに交感神経過剰になるからのようです。
そう考えるとストレスを和らげるいろいろな対策というのも必要だといえますね。
そして、糖尿病になった場合に起こる「高インスリン血症」。
血液中にインスリンが過剰になった状態です。
この状態でも交感神経を刺激するといいます。
交感神経が休めない状態が続くわけです。
バランスが崩れた自律神経によって、脳内の神経伝達物質のバランスも崩れるといいます。
ドーパミンやセロトニンといった物質です。
これらのバランスが安定することで精神のバランスを作りだすと言われます。
これが乱れると「抑うつ状態」になってしまうんですね。
高インスリン血症になってしまうのは、結局糖の取り過ぎ。
取りすぎて、過剰分が脂肪として蓄積されて、その脂肪細胞が、インスリン抵抗性を引き起こす伝達物質を出します。
善玉と悪玉があります。
インスリン抵抗性が起こると、各細胞がブドウ糖の回収を拒むわけですから、血中のブドウ糖は減らないまま。その中の善玉として、「レプチン」や「アディポネクチン」があります。レプチンは食欲を抑えて、エネルギー消費を増大させます。アディポネクチンはすい臓から分泌されるインスリンの効きを良くします。
一方で悪玉とされるのが「TNF-α」や「遊離脂肪酸」。これらの情報伝達物質はインスリンの効きを悪くする物資と考えられています。いわゆる「インスリン抵抗性」になるわけですね。(糖質を取りすぎると脂肪が燃えにくい)
そうなると、すい臓は血液中のブドウ糖を減らそうと、さらにインスリンを分泌。
ここに「高インスリン血症」が完成するというわけです。
●低血糖症
また、糖質の取りすぎは「低血糖症」という症状を招く危険性もあるかと思います。
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最近特によく聞かれるようになりましたね。
糖質の取りすぎというか、吸収が良すぎる糖分を摂取することで、血糖値が急激に上昇し、その反応で、すい臓からインスリンが過剰分泌されて、血糖値を下げるどころか逆に下げすぎてしまう。
これも精神的な不安定を引き起こすと指摘されています。
下がりすぎることで、脳はまだ栄養が足りないと、糖分摂取を促します。
それでまたお腹が空いて甘いものが異常に欲しくなる。
そしてまた急激な高血糖、インスリン過剰分泌で低血糖。
こういう悪循環になります。
このようなジェットコースターのように血糖値を急激に乱高下させるのはやはり危険といえます。
白米や小麦粉製品、白砂糖などは精製食品です。
栄養素が豊富に含まれている外側の部分(玄米であれば表皮・胚芽の部分)をほとんど削り落としたもの。
こうすることで口当たりがよく食べやすくなりますが、栄養的にはほとんど糖分だけの食べ物になります。
これが血糖値を急激に上昇させるんです。
余分なものがない分、より素早く吸収。
イコール急激な血糖値の上昇です。
白米が血糖値を上げやすいのは結構知られていますし、味覚的には甘くない砂糖を使っていない素朴な「せんべい」も実は結構血糖値を上げやすいという話も聞きます。
これも原料はお米ですからね。
・きんつばの方が血糖値を上げにくい?
食べた糖は基本的にほとんど吸収されますから、摂取する質と量の両方を考えることも大事です。
でもまずは、糖質の「量」をなるべく抑えるということを意識したほうがいいかもしれませんね。
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