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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
低血糖症が原因で精神の不安定を招く
2012年03月06日 (火) | 編集 |
精製炭水化物などの単純糖質は血糖値を急激に上げます。こうなると高血糖による血管の障害、その先の糖尿病になるというリスクも高まってくるわけですが、逆に血糖値が下がりすぎるという「低血糖症」になってしまう可能性もあります。


低血糖症
糖分を充分過ぎるほど摂取しているのに、血糖値が下がりすぎるというのも不思議な感じがしますが、これはインスリンの作用によるものです。

インスリンは食事で高まった血糖値を下げる働きをするホルモンです。すい臓から分泌されます。

血液中のブドウ糖濃度が高まるとそれに反応してインスリンが分泌されるわけですが、その特徴として、血糖値の上がるスピードが速ければ速いほど、そして血糖値が高くなるほどにインスリンの分泌量も増えてきます。

血糖値が上がりすぎるということが、いかに人体にとって良くないかということなのでしょうが、結局、実際のインスリンの必要量よりも多く分泌されてしまうようなんです。

それによって血糖値が下がりすぎてしまいます。血糖値は上がりすぎても下がりすぎてもいけません。多すぎると血管内皮細胞を傷つけますし、少なすぎればブドウ糖を必要としている細胞にエネルギー源が行き渡らなくなります。

脳のエネルギー源はブドウ糖だけではなくケトン体という物質も利用できます

しかし、日頃から糖質過多な食生活を送っていると、いざブドウ糖が足りなくなったときに、すぐにはケトン体をエネルギーとして利用するシステムが作動しないのでしょう。

頭があまり働かなくなったり、ボーッとしてきたりします。

脳は臓器の中でも特に多くのエネルギーを利用するといいます。ブドウ糖は約40秒で使いきるそうです。だから常に血糖値が一定に保たれてないと、すぐにエネルギー不足におちいってしまいます。

そして、それが精神面の不安定も引き起こします。


低血糖症で起こる症状

脳がエネルギー不足になることでいろいろ症状が現れてきます。

・体がだるい
・とても疲れやすい
・うつ的な症状が現れる
・集中力がなくなる
・記憶力の低下
・やる気がなかなかでない
・日中に異様な眠気を感じる


極端に血糖値が下がりすぎると昏睡状態になることもあるといいます。脳細胞が傷害される場合もあります。

人間の体には「ホメオスタシス」という、体のさまざまな活動のバランスをとっている仕組みがあります。体温調整、血圧調整、PHのバランス、ミネラルバランスなどいろいろあります。血糖値のバランスを保つものその一つです。

血糖値が上がればインスリンを分泌。逆に下がりすぎれば、同じくすい臓から分泌される「グルカゴン」や「エピネフリン」、「糖新生」などさまざまな仕組みが存在しています。

また、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンも血糖値を上げる作用を促します。

これらは「攻撃ホルモン」ともいわれ、強いストレスを受けたときに分泌されます。血糖値が下がりすぎても分泌されます。ある種の危機的な状況に晒されたときに、それに対応する瞬発的な力を発揮するために、血管を収縮させて血圧や心拍数を上昇させたり、筋肉を緊張させたりして、いわゆる「戦闘モード」な状態になります。

そういう危機的な状況に出くわしたときには必要な作用なんですが、これが行き過ぎると精神面の不安定を引き起こします。

アドレナリンの作用としては

・イライラする
・攻撃的になる
・敵意を感じる
・キレる
・暴力的になる


ノルアドレナリンは

・悲しみ
・強迫観念
・不安感
・恐怖感
・焦燥感


など。血糖値の急激な上昇というのは、このような危険性をはらんでいるわけです。

現代は、そういった血糖値の不安定を招くような食べ物が多くあります。かなり意識しないと、常にそういったものを口にしてしまう日常にもなってしまいます。

毎日の食事によって精神がある程度左右されるともいえますから、充分に気をつけたいところです。
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