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炭水化物や糖質を適度に抑えた食生活で、お腹ぽっこり解消を目指してます。
脳は安定したブドウ糖の供給を好む
2012年10月05日 (金) | 編集 |
ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源」というのは間違っていますが、それでもやはり脳もブドウ糖を使います。

でもだからといって、「糖質の多い食べ物」をとって糖分を脳に供給しようとするのは実は脳にとっては迷惑なことのようなんです。

脳は血液からの安定した「ブドウ糖」の供給を好んでいるんですね。


精製された穀物を取りすぎると血糖値に糖があふれる
私たちが当たり前に食べている「白米」や小麦粉で作られたパン、麺類。

口当たりがよくておいしいものではありますが、実はこれ糖分のかたまり。主成分は「炭水化物」ですからね。

炭水化物は食物繊維+糖質。

しかもこの「精製」というのが体にはかなりよくないんです。お米や小麦の外側の部分を削ぎ落としているわけで、それで残った部分は「胚乳」と呼ばれる部分ですが、これこそもうほぼ糖分だけです。丸裸の糖分。

なので、これが体内に入ったとき、余分なものがないわけですから消化吸収はスムーズです。

「消化吸収」がいいと、胃腸に余分な負担がかからなくていい、なんて話も聞きますが、糖質の場合は逆によくありません。これは「血糖値の急上昇」を意味するからです。

これがいかに良くないことかは、以前の記事でもいろいろ書いています。

血糖値を安定させることが大事
糖分を取りすぎるとイライラしやすい?

糖が血液中にあふれるとほんと怖いです。インスリンが出すぎてしまう弊害もありますし、その結果すい臓にも大きな負担がかかります。

脳は脂肪酸から作られる「ケトン体」という物質も利用します。というより、この「ケトン体」をより多く使っているほうが脳の働きはいいのではないかとも思えます。

「断食で頭の働きがよくなる」といったよく聞く体験や赤ちゃんの脳がケトン体を多く使っていて、脳の発育にはケトン体も使っていた方がよりよい、などの話から考えても、そうとしか思えないんですね。

脳はエネルギー源としてケトン体も使える

そう考えると、いくら「ブドウ糖」を必要としている脳であっても、血糖値が急上昇して一度にドバッとブドウ糖が押し寄せてくる状態というのは好ましいものではないでしょうね。


どの食品にも糖質は含まれている
結局のところ、脳が必要としているのは「食べ物に含まれている糖質」ではなくて、「血液中のぶどう糖」なわけです。

もちろん、食べ物に含まれている炭水化物や澱粉などの糖質が体内で分解されて最終的に「ブドウ糖」になるわけですが、「安定供給」という意味では、むしろ糖質主体のものを食べるよりも、糖質が少しだけ含まれている食品を食べればそれで十分な気がします。

甘味がほとんどないお肉や魚介類でさえ、微量ですが糖質は含まれていますからね。実際のところ、それで十分なのです。

肝臓には「糖新生」という、蛋白質や脂質から「ブドウ糖」を作り出す仕組みもしっかり備わっています。

「脳への血糖値の安定供給」を考えると、食べ物からの少量の糖質を摂取しながら、「糖新生」もしっかり活用する、というぐらいが一番いいのではないでしょうか。
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